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ADSL回線の高速化といえば下り速度に主眼が置かれてきましたが、この8月、上りが3Mbpsを超えるADSLサービスが次々登場しました。
■eAccess 47Mサービス→上り5M
■フレッツ・ADSL 47Mサービス→上り5M ■Yahoo! BB 45Mサービス→下り50M・上り3Mへ移行 ■ACCA 40Mサービス→下り47M・上り3Mへ移行予定
これまでADSLはFTTHに比べて上りが非常に貧弱であり、双方向性に余り優れているとはいえませんでした。そのため、ブラウザでの閲覧などだけではなく、ファイルの転送等を活発に行われている方々にとってADSLはパワー不足であったことと思います。そういった面でADSLの上りの高速化は期待をされていることでしょう。
そこで早速、それぞれの上りの統計データをピックアップしてみました。
上り速度の中央平均比較■フレッツ・ADSL40Mサービス(上り最大1M) → ■フレッツ・ADSL47Mサービス(上り最大5M) ■Yahoo! BB45Mサービス(上り最大1M) → ■Yahoo! BB50Mサービス(上り最大3M) ACCAはこの時点ではまだ3Mへの移行が行われていません。http://www.acca.ne.jp/support/user_support/20040819.html
今回はまだ上りの速度が上がってから間もないためeAccessなどはデータ数が少ないのですが、随分いい結果が出ているように思われます。
それぞれの業者の詳細なデータは次の分布をご覧下さい。これまでの上り速度とは明らかに高速化されていることがお分かりになると思います。また、中程度の伝送損失まである程度の増速が期待できるようで、上りの高速化はかなり多くのユーザーに恩恵があると考えて良いようです。
上り速度のパーセンタイルと分布
さて、下りについてもキャリア側は多少の増速があると発表しておりますので、こちらも比較してみました。
下り速度の中央平均比較■フレッツ・ADSL40Mサービス → ■フレッツ・ADSL47Mサービス ■Yahoo! BB45Mサービス → ■Yahoo! BB50Mサービス Yahoo! BBは下り速度に関しては、残念ながらほとんど変化はありません。
しかし、eAccessとフレッツ・ADSLについては、随分増速されているようです。サービス名としては40Mから47Mへの変更ですので、あまり差があるように感じないのですが、これは注目です。なお、新しいサービスではキャリア側のセッティングが煮詰まっていくまで多少かかることがあるので全体にもう少しパフォーマンスが改善されることは期待できるかも知れません。
下り速度のパーセンタイルと分布
FTTHの低価格化が進んできた現状で、FTTHに比べ特に上りの速度にネックのあるADSLにこのような道が開けたということで、ここしばらく収容局からの距離の非常に短い限られたユーザーにしか恩恵のないような技術向上しかなくなっていたADSLのサービスも、また少し速度面の技術競争でホットになっていくのではないでしょうか。
※各業者のサービス解説のページへ
eAccess47Mサービス http://www.eaccess.net/service/47m/index.html
Yahoo! BB50Mサービス http://bb.softbankbb.co.jp/ybb50m/
フレッツ・ADSL47Mサービス(NTT東 モアIII)http://flets.com/misc/prom_47m.html
フレッツ・ADSL47Mサービス(NTT西 モアスペシャル)http://flets-w.com/adsl/service_menu/more_sp/index.html
アッカ 47Mサービスhttp://www.acca.ne.jp/47m/index.html
Ryuji 藤沢 共著
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